吸気圧力を高めて、エンジンに供給する装置。ターボチャージャーは排気圧力を動力源とし、スーパーチャージャーはエンジンそのものを動力源とする違いがある。
吸気が高温になるためインタークーラーが必要になる。ターボチャージャーは昔、スポーツカーに多く採用された。しかし、レスポンスが悪く、燃費も悪かったため、一時期、採用車種はほとんどなくなった。その後、技術改良により、それらの課題が解決され、最近は燃費改善のため低速域からのトルクの増強の目的に変わりダウンサイジングの基本構成部品になってきた。
ターボチャージャーは排気を回転動力として、排気ダクト、吸気ダクト双方に通じる1本のシャフトでタービンとコンプレッサーの二つの羽根車を回転させ、吸気を圧縮しエンジン効率を高める。
近年主な機構の改良技術は、ツインスクロール、可変容量、ツインターボ、シーケンシャルターボといったいずれも低速域での応答性を改善したもの。
①ツインスクロールターボは、排気ガスの通路を2つに分ける。
②可変容量ターボは排気ガスの通路を可動ベーンで可変にする。
③ツインターボは並列で使用し小型化する。
④シーケンシャルターボは大小2個のターボを直列または並列に配置し必要に応じて切り替える。
画像はBorgwarner製ターボチャージャー。
サイズ:
100㎜~200㎜
構成:
ターボハウジング、タービンホイール、ターボベアリング、ウェイストゲートバルブ、コンプレッサーホイール