構成
ショットブラスト、サンドブラスト、ショットピーニング
◆ショットブラスト
塗装や接着の前の下地処理に多く使用される。酸化物や汚れを除去することで、クリーンな活性面を表面に出現させ、塗装ムラや密着不良部の錆などを防ぐ。ブラスト加工をすることで表面積が増大し密着性が向上する。(アンカー効果)
【適用】塗装前処理、接着前処理、メッキ前処理、アルマイト前処理、溶射前処理、コーティング前処理、ろう付け前処理、圧接前処理、エッジング前処理
サイズ
10㎜~300㎜
材質(ワーク)
鋼材(炭素鋼、合金鋼、SUS、鋳物)、ガラス、陶器
工法
工法:脱脂→乾燥→サンドブラスト→エアーブロー→防錆
◆サンドブラスト
表面に砂などの研磨剤をコンプレッサーの圧縮空気に混ぜて吹き付ける加工法。金属部品のバリ取り、錆び取り、各種表面処理の下地処理、接着前処理で使用する。
サイズ
サイズ:10㎜~300㎜
構成
回転テーブル式自動機、コンプレッサー、研磨材
材質(ワーク)
鋼材(炭素鋼、合金鋼、SUS、鋳物)、ガラス、陶器
工法
脱脂→乾燥→サンドブラスト→エアーブロー→防錆
◆ショットピーニング
高炭素鋼などの熱処理品の耐疲労強度を向上させる表層全体の処理。金属全般に使用できるが、歯車やバネなどに多く使用される。
処理方法は40μm~1mm程度の硬質な小球を噴射させ、ワークに高速で衝突させる冷間加工法。衝突により、表面は梨子地模様となる。表層部は加工硬化され、高い圧縮残留応力が付与される。そのため、繰返し荷重に対しては表面層に付与された圧縮残留応力が相殺する形で作用し疲労強度が増す。
【適用】エンジン部品(クランクシャフト、カムシャフト)変速機(ミッションギヤ)デファレンシャルギヤ、等
サイズ
10㎜~300㎜
構成
投射装置、ショット材
材質(ワーク)
高炭素鋼、焼き入れ材
工法
前処理(脱脂→乾燥→マスキング)→ショットピーニング→エアーブロー→防錆