ターボハウジング

ターボハウジング

タービンハウジングとコンプレッサーハウジングで構成される。

□タービンハウジング

タービンホイールを収めている部分。渦巻き状の加速装置であるスクロール部を有する。タービンとの隙間はほとんどなく高い精度が求められる。最初は接触し摩耗させて隙間がゼロになるタイプもある。20万RPMと高回転になるためベアリング軸の加工精度も必要になる。材質は通常、排気ガス温度800℃まではハイシリコンダクタイル鋳鉄が使用され、900℃以上でニレジスト鋳鉄、950℃以 上で鋳鋼系材料が使用される。製造方法はシェルモールド法などが適用される。

□コンプレッサーハウジング

コンプレッサホイールを包み、空気の吸込み部分と吐出部分より構成される。圧縮された空気を吐出部分に導き、動圧を静圧に変換する。

画像はGeorg Fischer製ターボチャージャーハウジング。

サイズ

100㎜~200㎜

材質

耐熱ニレジスト球状黒鉛鋳鉄

(例 ニレジストD5S:含有成分C2%、Ni35%、Si5%、Cr2%、Mn1%)

工法

鋳造→機械加工(フライス、ドリル)

シェルモールド鋳造法

精密鋳造法の一種。自動車部品などの大量生産品の鋳型を製作する場合に利用される。砂に石炭酸系合成樹脂粉末を3~4%混ぜて作られたレジンサンドを用いる。これを予め金属で作られた模型(雄型)を熱して、その上にこのレジンサンドを振り掛け、一定時間放置するとレジンサンドが硬化しシェル(殻)製の生型(雌型)となる。これを砂で周辺を固めて鋳型とする方法。レジンは鋳造時の溶湯の熱により崩壊する。寸法精度と鋳肌が非常に良い特徴がある。

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