ボールスクリュー
電動パワーステアリングEPSはモーターの配置により、コラムに装着するコラムアシストとラック&ピ二オンアシストに区分される。ラック&ピ二オンアシストはらに、ピ二オンアシストとラックアシストに区分され3種類に大別される。
その中で、ボールスクリュー機構は大トルクを必要とするSUV車など中型車等で使用されるラックアシストEPSで使用される。高出力化と静粛化を目的として使用される。
ボールスクリュー機構はステアリングシャフトの回転を、鋼球を介して軸方向の動きに変換し、セクターを揺動させる。一方、機構が複雑になるためギア部のガタは大きくなりやすい。
画像はショーワ製中空ボールねじ。
サイズ
300㎜~500㎜
構成
スクリュー、ボールナット、鋼球
□スクリュー、ボールナット
材質:中炭素鋼SC材または合金鋼SCM材
工法:鍛造→機械加工(歯切り)→熱処理(ガス浸炭焼入れ、焼き戻し)→研磨(ショットブラスト)
□鋼球
材質:ベアリング鋼 SUJ
工程:線材→切断→鍛造→フラッシング(バリ取り)→熱処理(焼き入れ焼き戻し)→精研磨(転造)→ラッピング(転造)