エンジン冷却モジュール

エンジン冷却モジュール

冷却水の循環による冷却システム部品群を指す。FF車では冷却ファンモジュールと一体化される。

主構成部品のラジエーターはエンジンルームの最前部にあり、冷却水を放熱させて温度を下げ、水冷エンジンのオーバーヒートを抑える熱交換器。冷却水を内部に流し、熱伝導で温まった大気を走行風やファン風に乗せ放熱する。

構造はアルミニウム合金製のコアとタンクからなる。コアは扁平チューブに放熱フィンを接合した放熱面積を最大化した構造。放熱フィンは限られた面積内で放熱面積を上げるため、ジグザグに折り曲げられ、さらにフィン部は細かくスリットを入っている。冷却水の流し方で、「ダウンフロー(縦流れ)方式」と「クロスフロー(横流れ)方式」に分類される。

ラジエーターの上端のラジエーターキャップの加圧弁の作用で冷却液の沸騰温度を120℃程度まで上昇させ冷却能力を上げている。

風向は、ラジエーターが前面配置の場合は、走行風と同じ方向、引き方向に風の流れを起こす。バスのようにラジエーターが後面や側面配置の場合は、押し方向に風の流れを起こすこともある。

画像はカルソニックカンセイ製フロントエンドモジュール。

サイズ

500㎜~1000㎜

構成

(エンジン冷却モジュール)

ラジエーター、ラジエーターキャップ、ラジエータリザーバータンク、ラジエーターマウントゴム、ラジエーターマウントブラケット

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