排気温センサー
サーミスタ素子などを使用して、エンジンの排気温度情報を電子制御ECUに送る。触媒コンバータの過熱は火災に至る危険があるため、排ガス規制施行に伴い警報装置が義務付けられた。
排ガスシステムの安全性が改善された現在は、排気温センサーは目的を変え、ターボ、触媒保護、排ガス浄化システム用として使用されるようになり、高い精度が求められている。
使用環境も苛酷で、高温、熱衝撃、耐振性が求められる。最近では,サーミスタにはジルコニアが使用され、-40°Cから900°Cと非常に広い温度域をカバーできる。
取り付け場所は、ターボ、触媒、ディーゼル微粒子捕集フィルター(DPF)の各装置の温度を監視できるように、前後と各装置間の4か所に装着される。
画像は日本特殊陶業製広範囲排気温センサー。
サイズ
50㎜~100㎜
構成
電気センサー、締め付けボルト、電線、コネクター
□電気センサー
材質:サーミスタ素子
工法:耐熱性酸化物で固められ先端が細く絞りこまれた耐熱性の金属チューブに挿入される
□締め付けボルト
材質:快削鋼など
工法:冷間鍛造→機械加工(旋削)→三価亜鉛めっき→センサー組付→エポキシ樹脂で封止→コネクター組付