RTK-GPSは乗用車の自動運転システムや、隊列走行システム(後続車無人システム)で使用する。
GPSでは受信機は1つだが、RTK-GPSでは固定局と移動局の2つの受信機を使用する。4つ以上の衛星から信号を受信し、2つの受信機の間で情報をやりとりすることで、ズレを補正する。相対測位方式のRTK-GPSは、誤差は数センチメートル以内と精度が高く、走行レーンも認識できる。
従来方式のGPSは単独測位方式で、誤差5~10mで、誤差が大きく、自動運転には不向き。
サイズ:100×60×30mm
構成:ECU:電子基板、筐体、コネクター
システム構成(相対測位)
① 受信機2台(移動局1、固定局1)
② 4つの異なる地点の衛星信号から、位置補正情報がある。
(参考)
・GPS
Global Positioning Systemの略で、米国によって運用される衛星測位システム。誤差5~10m
ナビゲーションで普及しているGPSは「単独測位」という方式。単独の受信機で4つ以上のGPSの衛星から信号を受信して、各衛星からの距離を測定することで、位置を算出している。固定局との通信の必要もなく搭載性に優れている。ただし、単独の受信機による測定では位置情報に数メートル単位の誤差が生じるという弱点があり、より高精度な位置情報が求められる自動運転には適していない。