ピストン
エンジン内の気筒下部において往復運動を行う部品。
エンジンの心臓部品で、混合気を圧縮し、スパークプラグの点火によって爆発した燃焼ガスの圧力をクランクシャフトに伝え、排気ガスをエンジンの外に押し出す。
構造は円筒形のシリンダー内部にすきま嵌めされシリンダー内を往復運動し、排気量はピストン径とストロークで決まる。ピストンの形状は円筒形で、上部のヘッド、下部のスカート、側面のリング溝、ピンボス部から構成される。ピストンの外径はμm(ミクロン)オーダーの高精度。
円筒面にはピストンリング溝と呼ばれる溝があり、ピストンリングが装着される。燃焼ガスがピストンとシリンダの隙間から漏れたり、オイルが漏れたりするのを防いでいる。ピンボス部は搖動しながらコンロッドに爆発力を伝達する。
画像はMahle製ピストン。
サイズ
50mm~100mm
材質
特殊アルミニウム合金(高ケイ素材、JISH5202 ―8種 など)
工法
高圧鋳造ダイカスト → 機械加工(旋削、研摩、ドリル)