ショックアブソーバー

ショックアブソーバー

サスペンションスプリングの不要な振動を抑えるための衝撃吸収部品。サスペンションスプリングは振動を吸収するが、伸び縮みが長く続き、その結果車体が揺れ続けてしまう。この振動を続けようとするスプリングの動きを吸収する役割でショックアブソーバーが併設される。乗り心地を良くするだけでなく、コーナリングでの車体のふらつきも抑える。

筒内に満たされたオイルが小さな穴(オリフィス)を通るときの流体抵抗で、減衰力を発生させる原理を用いており、構造により複筒式か単筒式が選択される。機能はどちらも、縮み側と伸び側に減衰力を発生する複動式で、窒素ガスの封入で負圧キャビテーション(気体の巻き込み)による性能低下を防いでいる。

画像はKYB製ショックアブソーバー。

□複筒式

バルブが2つ用いられるショックアブソーバー。ピストン内と内筒シリンダーボトム部にあり、それぞれ機能分担している。また、一般的に多く使用される方式であり、全長が長く単筒式と比較して損傷に強い。

方式:複筒式 2バルブ

サイズ:300㎜~1000㎜

構成:外筒、内筒、ピストンロッド、ピストンバルブ、ベースバルブ、オイル、低圧窒素ガス

□単筒式

ピストン内にバルブが1つ用いられるショックアブソーバー。反応が良く、スポーツ車などに採用されている。

方式:単筒式 1バルブ

サイズ:300㎜~1000㎜

構成:外筒、内筒、ピストンロッド、ピストンバルブ、フリーピストン、オイル、高圧窒素ガス

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