スターターモーター

スターターモーター

フライホイール、あるいはATドライブプレートと噛み合わせることでエンジンの始動を行うモーター。モーターは直流モーターで、ギアで減速されて強力なトルクを発生する。エンジンのフライホイールには大径ギアがあり、セルモーターの小径ギアを噛み合わせている。小径ギアはマグネットスイッチによって軸方向にスライドし係合する。

MT車では、踏切などでエンストした場合にスターターモーターを駆動させれば、1速ギアにて緊急脱出走行できるフェールセーフの安全設計になっている。AT車では、スターターモーターで緊急脱出走行ができないため、エンジンの信頼性に頼る結果となり、エンストはリコール対象になる。

近年では アイドルストップが普及し、スターターの動作回数は飛躍的に増え、従来の数万回では不足し、百万回以上の耐久性が必要になってきている。また始動でもたつくことも許されないため、クラッチやゴムダンパーを組み合わせた常時噛み合いスターターが開発されている。

また、車両の完全停止前に、アイドルストップ状態にするようなシステムもある。そのため、ギアの押し出しとモーターの通電を分離したタンデムソレノイドスターターが開発されている。

画像はデンソー製スターター。

サイズ

150㎜~300㎜

構成

モーター、ソレノイドスイッチ、シフトレバー、ピ二オンギア、オーバーランニングクラッチ

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