スタッド
スタッドボルトとは固定部材からボルトが立った状態を示す。国産車のハブボルトのように裏側から挿入しセレーションや圧入で固定されるのが正しい使い方。土木用等で両端にねじ部をもつボルトも存在するが、不完全ねじ部をストッパーに使用するような使い方は自動車用では適用しないほうが良い。
画像は日本精工製ハブベアリング
タイヤ取りつけ面にスタッドボルトが立っている。
サイズ
自動車で使用されるボルト・ナットは
メートル細目めじM6x1.0~M16x1.5
構成
強度区分
ボルト4.6 8.8 10.9
ナット4.6 6.8 9.8
強度区分10.9は1000N/㎜2の引張強さに対して90%の降伏点(伸びきり、元に戻らない限界荷重)の意味。数値の高い90%は高性能と考えるが、実はあまりよいことではなく、逆に靭性が少ない材料とも見るべきである。
材質
ボルト | 代表的材質 | 組合せナット | 代表的材質 |
4.6 | 低炭素鋼S20Cなど | 4.6 | 低炭素鋼S20Cなど |
8.8 | 中炭素鋼S45C焼入焼戻など | 6.8 | 中炭素鋼S45C焼入焼戻など |
10.9 | 合金鋼SCM435焼入焼戻など | 9.8 | 合金鋼SCM435焼入焼戻など |
工法
鍛造→ねじ転造→熱処理→表面処理