トルセンLSD
入力トルクに応じて差動制限を行うため、「トルクセンシングLSD」とよばれる。
遠心力で内側のタイヤが浮くような場面でも、無駄なくパワーを路面に伝えることができるため、スポーツモデルに多く採用される。
一般のディファレンシャルギアはデフピニオンギア(傘歯車)とタイヤに連なるサイドギアで構成されるが、トルセンLSDはデフピニオンギアの部分を工夫し、かみ合いのスラスト力を利用して歯面や端面の摩擦力で差動制限を行う。
原理は同じでいくつかの構造がある。オリジナルのタイプAではデフピニオンギアにはウォームギアを使用するが、タイプBでは安価なヘリカルギア(ねじれ歯車)を使用する。
画像はジェイテクト製 トルセンタイプB。
□トルセンLSD タイプB
方式
ヘリカルギア(ねじれ歯車)式、トルク感応式
サイズ
外径100㎜~300㎜
構成
サイドギア2個、デフピニオンギア8個(右用4個、左用4個)