ウォーターポンプ
エンジン冷却システム全体に冷却水を循環させるポンプ。ラジエーターとエンジンの間に配置される。クランクシャフトの回転力はプーリーを介してファンベルトにより、インペラーを駆動することで冷却水を強制的に循環させる。
ウォーターポンプは遠心式の渦巻ポンプで、ポンプハウジング、インペラーローター、メカニカルシール、ベアリングから構成される。インペラーの遠心力とポンプハウジングの形状で冷却水を加速させ吐出する。冷却水で満たされたポンプ室とベアリングとは、メカニカルシールによって隔離されている。
ハイブリッド車ではエンジンが常時回転しないため、電動ポンプが採用される。
画像はContinental製電動ウォーターポンプ。
サイズ
100㎜~200㎜
構成
ポンプハウジング、インペラーローター、メカニカルシール
ポンプハウジング
材質:アルミニウム合金
工法:ダイカスト鋳造→機械加工(フライス、ドリル)
インペラーローター
材質:熱間圧延鋼板SPH材
工法:プレス→表面処理(三価亜鉛メッキ)
メカニカルシール
構成:回転シール(セラミックス面シール)、スプリング、固定シール