カムシャフト

カムシャフト

回転運動を反復運動に変換し、バルブシステムに伝える役割。バルブの開閉を促すカムを直列に複数まとめたもの。カム部は偏心加工され、断面は卵型が多い。

鋳造の鋼製材料からカムを切削御研磨して成形する。カムの表面表面硬化方法はいろいろあるが、鋳造時に冷やし金をセットするチルカムシャフト、高周波焼き入れ、化成処理などの方法ある。カム山だけを別体で作ってシャフトに焼き嵌めする組立カムシャフトも増えている。

カムはカムシャフトの心臓部であり、バルブの開閉タイミング、開閉時間、リフト量を制御する形状が決定されている。

カムシャフトがねじれると、気筒間のバルブタイミングが狂うため、シャフト寸法は強度よりも剛性(変形度合い)を計算して決める。

画像は武蔵精密工業製組立カムシャフト。

方式

DOHC、SOHC、OHV

サイズ

300mm~600mm

材質

チルド鋳鉄

(炭素,ケイ素が少ない鋳鉄 、C2.5~3.5%,Si0.3~0.9%,Mn0.3~0.9%程度)

工法

チル鋳物(鋳型の必要部分に冷やし金をはめて鋳造)→機械加工(旋削、ならい研削)→高周波焼入焼戻→表面処理(りん酸マンガン)

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