サーキットブレーカー

■ヒューズ(エンジン車)

安全遮断器。車載用のサーキットブレーカーはヒューズで代用される。過大電流が回路に流れ、電気がショートして電気火花が飛び火災にならないようする役割。

過電流が流れると、断面積の小さなヒューズの金属エレメント部分は融点に達し溶断され、回路を遮断(保護)することができる。一般家電用途ではガラス管などが使用されるが、自動車のヒューズはブレードヒューズと呼ばれる差込式が多い。プレス板金製の2本のブレードをソケットの2つの角穴に差し込んで接続する。一般に自動車部品は標準化が進まないが、ヒューズに関しては標準化が進んでいる。自動車の電気・電子化、機器類の増加、ヒューズの小型化と相まって、自動車一台当たりのヒューズ使用個数は増加傾向にある。

画像は矢崎総業製リレーヒューズユニット。

サイズ

10㎜~30㎜

構成

平型ヒューズ、ガラス管ヒューズ

材質

□平型ヒューズ

金具(亜鉛合金+銀メッキ)、ポリスルホン樹脂PSU

工法

□平型ヒューズ

射出成形(インサート成形)

■サーキットブレーカー(電気自動車)

電気自動車に対しては「感電保護性能評価試験」が定められている。衝突事故を起こした際、乗員に高電圧による感電が起きることはないを評価する。そのため、電気自動車には、衝突を検知して高電圧を遮断する「高電圧遮断装置(サーキットブレーカー)」が採用されている。しかし、冠水した場合では感電の危険があるため、注意喚起で対応している。

構成

サーキットブレーカーは以下を内蔵する。

(1)システムリレー(バッテリーからの直流電流を供給)、

(2)プリチャージリレー(パワーON直後の大電流から高圧電圧回路を保護)

(3)電流センサー(バッテリー電流を測定)。

システム異常時には、車両制御ECUからの指令によりシステムリレーを直ちにOFFし、バッテリーを遮断して安全を確保する。

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