IC
集積回路。Integrated Circuitの略。「半導体チップ」の表面にダイオードやトランジスタ、コンデンサ、抵抗などの多数の素子が印刷されている電子回路部品。配線は年々細くなり、0.1μm(0.0001㎜)以下のものもある。
1つの半導体チップ上に約1000個以上の素子を集積化した集積回路をLSI、10万個以上の素子を集積した集積回路をVLSI と呼ぶ。
トランジスタ構造は、消費電力の小さい※CMOSFETが主流になっているが、消費電力の大きいパワートランジスターなどは搭載できないため、ICは万能ではない。機能から見るとマイクロプロセッサーのような論理演算用とメモリー用途になる
※FET( Field Effect Transistor):電界効果トランジスタ
※MOS FET(Metal Oxide Semiconductor FET):金属酸化膜半導体FET。n型MOSFET と p型MOSFETがある。
※CMOS FET(Complementary MOS FET ):ICの集積度を上げるため、同一基板にn型と p型のMOSFETを集積する構造。
サイズ
5mm~35mm
材質
シリコーンウエハー、リード線、樹脂モールド(熱硬化性エポキシ樹脂)
工法
<前工程>
①成膜工程:ウエハー上に薄膜を形成。
②露光・現象工程:微細パターンを焼き付ける。
③エッチング工程:不要な部分を削りだす
④不純物拡散工程:不純物を添加して、P型・N型の半導体領域を形成する
<後工程>
①ダイシング:ウエハーをペレット状に切る。ダイヤモンド刃カッターを使用
②マウント:良品チップを回路基板にチップを固定する。
③ボンディング:チップとリードを接続
④モールド:チップ保護のため、樹脂ケースにモールド
⑤マーキング:最後に刻印をする。