ピン

ピン

歯車の中心やリンクの支点など、隙間ばめで、回転中心として使用する場合とノックピンなど圧入で使用し、動力伝達に使用する場合などがある。

□ピストンピン

ピストンとコンロッドを接続する。コンロッドの動力をピストンに揺動しながら伝達する。軽量化のため中空構造とし、材料はクロムモリブデン合金鋼(SCM)などに、超硬の表面硬化処理を行う。軽量化と強度、耐摩耗性を確保する。 近年は低摩擦や耐焼付き性の向上の目的でDLC(Diamond Like Carbon)ダイアモンド被膜をコーティングした製品も増えている。

□キングピン

ナックルとフロントアクスルを結ぶピンで前輪の旋回中心軸となる。ハンドルを切ると、このピンを中心にフロントタイヤが左右に向く。近年の乗用車の操舵機構ではナックルの上下には回転軸となる支点が備えられる。

◇キングピンの設計値

キングピン傾角(復元力)

キングピンオフセット(操作力)

キャスター角(前進方向の傾き、直進安定性)

キャンバー角(操作力)

トーイン角(直進安定性)

□ノックピン

平面締結部位で使用する。ボルト締結による摩擦力で、外力の接線力を保持できない場合に、ピンを立てて接線力を受ける。2つの部品を合わせてリーマ加工を行う場合がある。

サイズ

外径1mm~50㎜

構成

自動車のピン:ピストンピン、キングピンなど

材質

中炭素鋼、合金鋼

工法

鍛造→旋削→熱処理→研削→ショットブラスト→表面処理

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする