サーモスイッチ

サーモスイッチ

エンジン冷却装置の水温を検知しラジエータファンなどを駆動したり、温度警告灯の温度スイッチとして使用される。

構造は、ディスク型サーモスイッチが多く採用される。バイメタル自身を球面に成型することによってダイアフラム反転動作をさせる。

FF車では、エンジンが横向きに置いてあり、ラジエータは走行風を受けるために正面を向いているので、エンジンの回転でファンを回すことができない。そのため、電動ファンとなっている。

作動は、80℃に水温が到達すると自動的に電動ファンが回り出し水温を下げる。77℃まで下がると水温を上げるためファンは止まる。動作温度(OFF)と復帰温度(ON)の差をディファレンシャルと呼び、設定温度付近での温度でONOFFを繰り返してしまうチャリングを防いでいる。

近年は電子制御化の流れで制御ECUに信号を送る温度センサーに置き替っている。

サイズ

30㎜~50㎜

構成

温度スイッチ(バイメタル、ピン、接点)、感熱ケース(中空ボルト形状)、コネクター

材質

感熱ケース材質:快削黄銅(銅60%、鉛3%、亜鉛37%)など

工法

六角材→機械加工(旋削)

→温度スイッチ組付→コネクター組付→エポキシ樹脂で封止

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする