エンジン温度センサー
水温情報はエンジンの性能と効率を最大化するために、コンピュータがタイミングと燃料を計算するために使用する最も重要なエンジン制御パラメータの1つ。
水温情報は冷却ファンコントロールモジュールに送られる。FF車では、エンジンが横向きで、エンジンの回転でファンを回すことができないため、電動ファンとなっている。水温センサーの信号からを電子制御ECUが水温に応じて80℃までは停止、80~95℃は低速回転、95℃以上は高速回転などとファン回転を制御する。
エンジン回りの冷却水温度を計測する場合が多いが、スパークプラグの座面に取り付け、シリンダーヘッドの温度を直接測定できる熱電対を使用したセンサーもある。
エンジン温度センサーは、Lジェトロニック方式(エアーフロー直接計測)の電子制御式燃料噴射装置において、始動時噴射時間を決定するために必要なセンサー。始動時噴射時間は、そのほか、吸気温度、バッテリ電圧の3つの情報で補正する。
画像はデンソー製水温センサー(中段)
サイズ
50㎜~100㎜
構成
感熱ケース(中空ボルト形状)、電気センサー(サーミスタ半導体)、電線、コネクター
□感熱ケース+電気センサー
材質:快削黄銅(銅60%、鉛3%、亜鉛37%)
工法:機械加工(旋削)→サーミスタ半導体インサート→エポキシ樹脂で封止
□電線
材質:フッ素樹脂被覆
工法:押出し