
T6熱処理
溶体化処理後人工時効: 最高の強さの向上 鉄鋼材料では焼入れのマルテンサイト変態によって組織が微細化され強度が上昇するが、アルミニウム合金では鋼材のような変態がない。そのため、溶体化処理により515~550℃で加熱を行い、合金元素をアルミ...
溶体化処理後人工時効: 最高の強さの向上 鉄鋼材料では焼入れのマルテンサイト変態によって組織が微細化され強度が上昇するが、アルミニウム合金では鋼材のような変態がない。そのため、溶体化処理により515~550℃で加熱を行い、合金元素をアルミ...
アルミニウム合金 の熱処理法として、T4、T5、T6処理などがJISで規定されている。 鉄鋼材料では焼入れのマルテンサイト変態によって組織が微細化され強度が上昇するが、アルミニウム合金では鋼材のような変態がない。そのため、...
ベーキング処理は、水素脆性除去処理。200℃の炉中で加熱して水素を追い出す。 メッキによって金属が水素を吸収してもろくなる現象を水素脆性という。高強度鋼部品が静的な負荷応力を受けた状態である時間を経過したとき突然脆性的に破壊する「遅れ破壊」...
加工によって不安定となった鋼の組織を均一な標準状態にする熱処理。JISの加工記号では「HNR」。熱処理方法は炭素鋼の場合では変態点温度(700℃)より高い800~850℃まで加熱し空冷する。結晶粒が微細化し靭性が増し、同時に残留応力が除去で...
鋼を軟らかく加工しやすくする熱処理。JISの加工記号では「HA」。熱処理方法は炭素鋼の場合では変態点温度(700℃)より高い800~850℃まで加熱し、組織をオーステナイト化させ、その後、臨界区域(550℃)以下まで炉冷で徐冷後、炉から取り...
鋼を強靭にする熱処理。JISの加工記号では「HT」。焼き戻しを行うのはS35C以上の中高炭素鋼や合金鋼。熱処理方法は、焼き入れ後さらに再加熱して硬くて脆い「焼き入れマルテンサイト組織」を粘りのある「焼もどしマルテンサイト組織」からトルースタ...
鋼の硬度を上げる熱処理。 JISの加工記号では「HQ」。高炭素鋼では、そのままでは脆く割れなどが生じやすいため、焼戻しを行う。 硬度は鋼に含まれる炭素量で決まる。熱処理方法は炭素鋼の場合では、鋼を組織の構造が変化する変態点温度(700℃)よ...
鋳造ラインを使用し、鋼材の組成を溶融させて、製造するが、一般的な鋳鉄ではなく鋼の性質を持つ。鋳鉄より伸び(展延性)と引張強さ(強度)が大きいが、鍛造鋼よりはもろい。 また、鋳鉄では不可能な溶接ができる。 工程ではランナーから切り離すためには...
自動車部品等で多用される強度アップ材。 鋳造する直前に溶湯に球状化剤(Si-Mg-Ca-希土類金属)を加えて、組織中の黒鉛の形を球状にする。これによりねずみ鋳鉄の欠点である強度、靭性(粘り強さ)を改良した鋳鉄となる。鋳放しのままでも鋼に近い...
組織中の黒鉛の形は片状で摺動性と減衰性に優れる。反面、強度が弱く靭性に乏しいため、耐久強度に劣る。 鋳鉄は炭素量が格段に多い炭素合金。炭素含有率は一般に2.5~3.5%の炭素を含む。鋼材より溶融温度が低く鋳造しやすい。この組成の鋳鉄を溶融さ...
紀元前から行われている鋳造法で、砂で製作した型に溶融金属を流し込み成型する。長所は鋳造中の圧力が低く、砂中子が使用できるため、中空など複雑な形状に対応できる。 構成 ねずみ鋳鉄FC、ダクタイル鋳鉄FCD、鋳鋼(炭素鋼、合金鋼)...
AZ91D 工法面では小物部品ついてはマグネシウムダイカストに代わり、チクソモールド成形が増えている。マグネシウムダイカストの場合、火災対策に多大な設備コストがかかるが、材料を溶融させずに射出成形機を使用するチクソモールド成形では火災対策...
投入材料は数㎜の固体チップ状で、溶融保持の必要がなく生産上の安全性が高い。また、高圧のため、製品はダイカストでは得られない0.6~0.8mmの薄肉の成形が可能。 製造法は、射出成形機を使用し、シリンダ ―内のスクリューのせん断力で半...
エンジンの空燃比を理想的な値にコントロールするのに重要なセンサー。 取り付け位置は触媒の上流と下流の2か所に装着される。高温にさらされる上流側が故障しやすい。 上流側のO₂センサーはエンジンから出た排気ガスを検知しており、エンジンの中の空燃...
■特殊ダイカスト部品 普通ダイカストでは、ブローボールや引け巣などの欠陥が多いため、各種の特殊ダイカスト法が考案されている。 真空法は、大型薄肉品の製造に適用される。熱処理や溶接が必要な部品は高真空法や無孔性ダイカストPF法で製造す...
金型を使用し溶湯を高圧で鋳型に射出する鋳造法。主に大量生産の薄肉品で使用する。砂型鋳造に比べると鋳肌がきれいで精度が良いが、気泡の巻き込みがあるために普通ダイカスト品は熱処理や溶接ができない。また油圧部品など気密性が要求される部品にも向かな...
□中ぐり盤 ボール盤などで開けた穴を大きくする中ぐり加工に特化した工作機械。ワークを固定し工具を回転させて加工する。主軸が水平な横中ぐり盤と垂直な立て中ぐり盤がある。中ぐり加工は、旋盤やマシニングセンター、フライス盤などでも可能だが、特に大...
地上高が高い工作機械。 ワークを固定し、ブローチを上下させて、かんなのように加工する。ブローチ加工の長所は、高能率で、作業が簡易、加工精度のばらつきが少なく、大量生産に向いている。短所は工具が高価で上下方向に大きなスペースが必要となる。 ...
ホブ盤は、ワーク(工作物)の横方向から、回転するホブを押し当てて歯車を製造する。ワークは、加工中、ホブ軸に同期する一定の回転運動を与えられて、平歯車、はすば歯車、ウォーム歯車など、円周上に均等な歯切りが行なわれる。 ホブ:円筒外周部のねじ...
ワークを固定し、工具を駆動回転させて加工する。主軸がベッドに対し垂直な立てフライス盤、水平な横フライス盤がある。使用する工具は多数の切れ刃を持つ。立てフライス盤では円筒正面刃で面加工や※エンドミルで溝加工などを行う。横フライス盤では円筒外周...