標識認識システム(TSR)
走行中にカメラで速度制限、進入禁止、一時停止、等の交通標識を読み取り、ディスプレイに表示。一方通行、車両進入禁止、制限速度の超過などをドライバーに警告するシステム。
しかし、現在は完全なものではないため、取り扱い説明により注意喚起しながら実用化している。過信は禁物で、ガソリンスタンドの料金表示を速度表示として認識した事例もあり、ソフト面での改良も必要となっている。
近年、ヘッドアップディスプレイの普及によって、実走行速度と制限速度が並べて表示されるが、制限速度は標識認識システム(TSR)を利用してものが多いとされているが、標識認識時の作動音などがあるわけでもなく、制限速度の表示変更状況を見ても、実際にどの程度活用されているかはユーザーには良くわからないシステムとなっている。
<取り扱い説明書による注意喚起事例>
- 車両の状態、走行状況、交通環境、天候、標識の状態などによっては、標識を検知できない場合があります。
- 次のような場合は、車両進入禁止標識の検知が遅れたり、検知できないことがあります。
- 標識の一部が樹木や汚れなどによって隠れて不明瞭なとき
- 標識が折り曲がっているなど形状が変わってしまっているとき
- 車両進入禁止標識が曲がり角やカーブの先にあるとき
- 速い速度で走行しているとき
- 状況によっては外部の騒音などにより、警報音が聞こえない場合があります。
- システムを正しく作動させるためにカメラ前方のフロントガラスはいつもきれいにしておいてください。
構成
標識認識ECU、画像認識カメラ