エアバッグセンサー
車両の衝突を検知するセンサー。機械式、電気機械式、電子式の3方式がある。
衝突時の乗員の保護。パッシブセフティー装置。シートベルトの補助拘束装置の位置づけである。
エアバッグモジュールはエアバッグとガスを発生膨張させるインフレーターで構成される。エアバッグシステムはエアバッグモジュールに加えて衝突を感知するセンサーとエアバッグECUが別置で構成される。
センサーの配置は衝突を感知しやすい位置に搭載され、誤作動を防ぐためセーフィングセンサー、トンネルセンサーの2系統となっている。2つのセンサーの信号を受信するとエアバッグECUから点火装置に作動指示信号が送られる。
作動は車両の衝突を感知したセンサーからの信号がエアバッグECUを経由して、インフレーター(ガス発生装置)を点火させ、発生したガスにより瞬時にバッグをふくらませる。約0.03秒後にエアバッグがふくらみ、約0.2秒で収縮する。そのため、センサーは優れた応答性能が必要となる。
機械式センサーは衝撃感知は内蔵された鋼球が衝撃によって移動することで行われる。鋼球の移動により、押さえていたトリガープレートが外れ、点火ピンが移動し着火する仕組み。
電気機械式センサーは衝撃感知は機械式と同様だが、接点を閉じることで電気信号を出す仕組み。
電子式センサーはピエゾ素子などの加速度ピックアップで車両の減速度を電気信号としてとらえ、規定値を超えると点火装置に電気信号を出す仕組み。
画像はContinental製加速度衝突センサー。
サイズ
50㎜~100㎜
構成
◇システム
(モジュール)エアバッグ、インフレーター
(システム)モジュール、、2系統センサー、エアバッグECU
◇センサー
機械式(ボール、トリガーレバー、点火ピン)
電気機械式(ローラー、板バネ、接点)
電子式(圧電素子)