燃料電池のパッケージ。
1セルの出力は0.7ボルトと微小で、燃料電池の出力はミライの場合で330セル以上を重ね合わせている。
このセルとガスケット、セパレーターを重ねて一つのパッケージにしたものを燃料電池スタックと呼ぶ。通常、小分けにした燃料電池スタック数個を連結して箱型のケースに収め、冷却システムも装備し車両に搭載する。
水素は無色、無臭でガス漏れが気づきにくく、爆発しやすいため、発火安全性対策が最重要開発課題となる。
スタックケースは衝突事故などで、衝撃が加わった際にセルがずれないような工夫を行いスタックからの水素漏れを防ぐ。
構造面では、セル(MEA)のシール剤は、高いガスバリア性と電気絶縁性が必要で、振動、衝撃等を吸収するためにゴム弾性体であることが望ましい。また、高分子膜を機能させるのに必要な水蒸気を外部に漏らさない低透湿性、耐酸性、耐湿性および耐熱性を併せ持つことが必要となる。
画像はトヨタミライ第二世代燃料電池スタック。
サイズ:300㎜~500㎜
構成:スタックケース、セル(MAE)、水素供給口、空気供給口、排水口、冷却水コネクター