電動車の駆動モーターの形式は、永久磁石式同期モーターの埋め込み磁石形(IPM)と呼ばれる交流モーターの採用が多い。永久磁石とコイルが直流モーターとは逆に配置され、ローター側に永久磁石が使用され、機械的な安全性が高く高速回転に向いている。
また、小型高出力化のため、永久磁石は高価なネオジム強力磁石を使用するものがほとんどである。
回転体のローターコアは、渦電流損失を防止するため、厚さ0.2~0.5㎜の電磁鋼板が、カシメまたは接着で積層され、磁石が埋め込まれる。各鋼板の表面には厚さ1~2μmの絶縁被膜が形成されている。
固定体のステーターコアは、銅線の集中巻となり、ローターとの隙間は小さいため、高い加工精度が求められる。
サイズ
300㎜~500㎜
材質
鉄芯:電磁鋼板
磁石:ネオジム(Nd)-鉄(Fe)-ホウ素(B)、ボンド磁石
樹脂:熱硬化性エポキシ系樹脂.
工法
プレス→積層プレスカシメ→歪取り焼鈍→磁石挿入→樹脂モールド→樹脂硬化