『部品辞典』 １０００部品網羅！ クルマの材料・加工法

材料を溶かして型に入れ固める工法。複雑な形状の鋼材を使用する。工法は重力鋳造法と、ロストワックス鋳造法がある。 ■重力鋳造法 砂型重力鋳造。 紀元前から行われている鋳造法で、砂で製作した型に溶融金属を流し込み成型する。長所は鋳造中の圧力が低...

■アルミ機械加工 アルミ旋削加工は鋼材旋削加工に比べて加工速度を上げることができる。場合によっては表面処理も不要となり、軽量で材料費があまり掛からない小物ピストンなどでは鋼材よりも安価になることが多い。アルミ用のドリルは鋼材用より滑らかな表...

サイズ 10㎜～1000㎜ 材質 炭素鋼(S45Cなど)、合金鋼（SCM435など）鋳鉄(FC、FCDなど)、アルミニウム合金（A5056など）、アルミニウム鋳物（ADC12など）など 構成 ◇切削加工 各種の工作機械を用いて主に金属部品を...

ハイドロフォーミング部品 パイプの内径に高液圧をかけて異形な外形形状を製造する工法。バルジ加工、液圧プレスとも呼ばれる。 冷却系配管のパイプ部品など、プレスで形成できないような形状を製造するのに使用される。パスカルの原理（変形力F=内圧P...

テーラードブランキング部品 板厚や材質の異なる複数の鋼板をプレス成形前に溶接後、プレスし、1枚の成形品としたもの。 車体の軽量化と高剛性化を両立できる。車体軽量化の流れで、ニーズが高まり、ドアインナ、サイドメンバーなどの部品への適用が増加...

ファインブランキング部品 材料をV型の突起で固定して、パンチで打ち抜く厚板加工用のプレス加工技術。パンチのクリアランスが通常プレスよりも少なく、平滑なせん断面と平坦度が得られる。特徴的な加工はハーフブランク加工で板厚の１/2の高さのダボ出し...

プレス部品 板材を彫り込み形状のある金型上下1組で圧縮成形する工法。 大量生産の場合では生産サイクルの速さから、最も安価な製造法となる。ただし、金型が高価なため少量品の場合は高価になる。機械式クランクプレス、油圧式プレスに大別されるが、最...

金属成形加工とは 自動車製造の基礎技術。金属加工なしでは自動車は製造できない。金属の持つ可鍛性や延性を活かし大小様々な部品が金属成形加工によって製造されている。鋳造、鍛造、プレスなどの塑性加工品を機械加工で高精度に仕上げる部品が多いが、コス...

チャイルドシート（和製英語：Child Seat） 衝突時の安全確保のため、2000年～運転者に対して6歳未満の幼児を自動車に乗車させる場合に使用が義務付けられている。（道路交通法第71条の3第3項） 現在、標準装備化が進んだのがISO ...

工具セット タイヤ交換用の車載工具およびスペアタイヤなど。 スペアタイヤは車載義務除外になったが車載が望ましい。代わりにパンク修理キットを搭載する車両もある。多くの車両で車載されている工具セットはタイヤが外せるＬ型工具、スパナとドライバー...

ジャッキ タイヤが外せるように車体を持ち上げる工具。車載用は日本車ではパンタグラフ式が多い。輸入車では一本足ジャッキの場合が多いので使用の際は車両落下などに注意を要する。油圧式ジャッキも一般家庭でも増えている。 方式 パンタグラフ式 サイズ...

汎用部品とは 工具などを指す。新車では、発煙筒、ジャッキ、タイヤが外せるＬ型工具、スパナーとドライバーなどが搭載されているが、搭載アイテムが年々減っているため、必要に応じてアフターパーツとして購入することが多くなっている。 スペアタイヤは...

■フロアーマット、リアパーシェル、トノカバー 軽量な構成材。強度負荷が掛からない大面積の部位に使用する。特殊加工としては制電加工、吸音遮音加工、抗菌加工などがある。 自動車の軽量化の流れは、金属材料からプラスチックなど非金属材料への転換が...

レザー・ファブリック 座り心地の他、インテリア性が重視される。性能評価は難燃性、摩耗性、縫製性、染色堅牢度。特殊加工としては制電加工、吸音遮音加工、抗菌加工などがある。シート材質は、本革レザー、人工皮革レザー、ファブリックの3種類。 用途：...

ファブリック類とは レザーファブリックと不織布に分類される。VOC非発生については採用の前提条件としてクリアーしなければならない課題となっている。 ※VOC（Volatile Organic Compounds）:環境汚染性物質の揮発性有...

テープ 粘着テープは耐久性が上がり、取扱いが容易なことから、銘板固定、結束固定などに採用が増えている。 □銘板用両面テープ 従来は金属製の銘板をボルトナットで固定する方式が主流だったが、近年は接着剤の高性能化もより、金属やプラスチック銘...

フィルム ウィンドウ、内装に使用が拡大している。フィルム用途の拡大で顕著なものはウインドウガラスで、衝突時の安全性の向上の目的で従来の強化ガラスから中間膜にフィルムを使用した合わせガラスに変わった。ウィンドウフィルムも高透明遮熱グレードが拡...

接着剤 自動車の用途に応じて各種材料の接合に使用する。最近の接着剤用途の拡大で顕著なものはウィンドウの接着法で、ゴムから接着剤に変わった。 構成   ＜工程＞ ＜使用例＞ ＜接着材材質例＞ 車体工程 へミング180度曲げ用 エポキ...

接着剤/テープ類とは 接着剤は自動車の用途に応じて各種材料の接合に使用する。最近の接着剤用途の拡大で顕著なものはウィンドウの接着法で、衝突時の安全性の向上の目的でゴムから接着剤に変わった。 テープは両面テープの使用が増えている。外装で金属...

グロメット 貫通穴グロメット、ドアグロメットなどがある。 ■貫通穴グロメット 車体の平板などに固定する溝のついたドーナツ状のゴム栓。エンジンルームやトランクルームに装着され、室内からのワイヤーハーネスなど配線の固定や保護を行う。電装ケーブル...