ブロー成形部品

ブロー成形部品

中空の製品が多いため、中空成形とも言う。

吸気ダクト、ステアリングブーツ、等速ジョイントブーツなど、ゴム代用のエラストマー樹脂の成形に多く用いられる。

金型で、バリソン(容器)を成形した後、直接空気を吹き込む。容器をふくらませて金型の内面に張りつかせ、冷却後成形品が固化した状態で金型を開く。精度はあまり高くない。

画像はNTN製等速ジョイントとジョイントブーツ。

サイズ

内径10㎜~500㎜

構成

ブロー成形機、金型

材質

熱可塑性樹脂:エラストマーなど

工法

押出しブロー成形と射出ブロー成形がある。

  • 押出しブロー成形(ホットバリソン法)

ダイレクトブロー成形とも呼ばれる。加熱した樹脂を押し出し、金型内で円筒状のホットバリソンを成形し、冷却固化させず、空気を吹き込んで成形する。生産性はブロー成形の分だけ遅くなる。

パイプ状に押し出し→型締め→試験管状のホットバリソン形成→圧縮エアー注入→金型押当→冷却固化→型開き→製品取り出し

 

  • 射出ブロー成形(コールドバリソン法)

あらかじめ試験管状のコールドバリソンを射出成形する。それを次工程のブロー成型機で再加熱し、延伸ロッドを金型内に伸ばし入れ、高圧空気を吹き込んで成形する。予備射出成形とブロー成形の2工程に分け生産サイクルを短縮した大ロット向け製法。

 

予備成形:型締め→試験管状にコールドバリソンを射出成形

ブロー成形:型締め→ワーク再加熱→延伸ロット挿入→圧縮エアー注入→金型押当→冷却固化→型開き→製品取り出し

 

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